観てきました。
生きるとは、人生を愛するということ。
監督はアンヌ=ドフィーヌ・ジュリアン。
自分の娘を病気で亡くした経験を持つ。
病気が見つかってからの日々を綴った『濡れた砂の上の小さな足跡』は
フランスでベストセラーになっているそう。
自らの経験をもとに、子どもたちの持つ力を見事に映し出したドキュメンタリー。
ありのままの日常を愛する
主人公はアンブル、カミーユ、イマド、シャルル、テュデュアルの5人の子供達。
彼らに共通するのは、みな病気を患っているということ。治療を続けながらも、彼らは毎日を精一杯生きている。家族とのかけがえのない時間、学校で仲間たちと過ごすひと時。彼らが発する言葉、そして生き方は、観るものを勇気づけ、パワーを与えてくれる。それにしてもなぜ、子どもたちはこんなにも明るく、前向きに生きられるのだろう。
監督のメッセージ
子どもたちは”いまこの瞬間”を生きることの
大切さを改めて教えてくれました
過去を振り返るのではなく、未来を予測するわけでもなく、
ただ目の前にある、ありのままの日常、
そしてその瞬間を。彼らのおかげで、人生を恐れず、
どんな状況であろうといまある人生を
愛せるようになった気がしています。
『病気でも幸せになれるんだ。
友だちが死んでしまったら、長い間悲しい気持ちになるけど、
それは不幸とはちがう。
自分次第で幸せになれるんだよ。』
ありのままの日常がどれだけ大切か、
愛してくれる人がそばにいるということは
当たり前ではない。
どれだけ価値のあることか。
飾らない日常にある大事なことにすでに子どもたちは気づいていた。