希望のかなた

 

Aki Kaurismäkiの

最新作に間に合った。

 

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映画『希望のかなた』予告編

 

シリア難民の青年カーリドは、北欧フィンランドの首都ヘルシンキに流れ着く。彼の願いは"いい人々のいい国"だと聞いたフィンランドで、生き別れた妹を見つけて暮らすこと。しかし難民申請は却下され、街中では理不尽な差別と暴力にさらされてしまう。そんな彼にしがないレストランオーナーのヴィクストロムは救いの手を差し伸べ、自身のレストラン"ゴールデン・パイント"にカーリドを雇い入れる。世間から少しはみ出たようなゴールデン・パイントの店員たちもカーリドを受け入れ始めた頃、彼のもとに妹が見つかったという知らせが入るのだった…。

 

Aki Kaurismäkiからのメッセージ

私がこの映画で目指したのは、難民のことを哀れな犠牲者か、さもなければ社会に侵入しては仕事や妻や家や車をかすめ取る、ずうずうしい経済移民だと決めつけるヨーロッパの風潮を打ち砕くことです。

ヨーロッパは歴史的に、ステレオタイプな偏見が広まると、そこには不穏な共鳴が生まれます。臆せずに言えば『希望のかなた』はある意味で、観客の感情を操り、彼らの意見や見解を疑いもなく感化しようとするいわゆる*傾向映画です。

そんな企みはたいてい失敗に終わるので、その後に残るものがユーモアに彩られた、正直で少しばかりメランコリックな物語であることを願います。一方でこの映画は、今この世界のどこかで生きている人々の現実を描いているのです。

*傾向映画とは1920年代にドイツおよび日本で興った、商業映画の中で階級社会、および資本主義社会の矛盾を暴露、批判した左翼的思想内容を持つプロレタリア映画。

 

ル・アーヴルの靴磨き』に始まる

港町三部作の二作目として当初位置づけられていたのが、監督によって難民三部作と呼称を変えた。

 

小津安二郎を敬愛している監督だから

あちらこちらにオマージュが散りばめられいる。

説明を廃した察して感じてくださいと言わんばかりの簡潔なセリフ。

無表情な人物たちが皮肉と少しばかりのユーモアを織り交ぜながら冷酷な官僚や差別感情を露わにして襲うネオナチ集団をリアルに描く。

 

カウリスマキの社会的弱者に向けた眼差しや現実をつぶさに見つめたときに感じる苦さは他の監督作品にはない深くて噛むほどに味が出るガムのよう。

 

それは

決して大げさな優しさではなくて

小さくささやかな灯り(希望)

ささやかであったとしても当事者にとっては大きな灯りに見えているかもしれないし、日常に灯る明かりは常に明るいところにいれば、その明るさにはなかなか気づけないけれど…

だから、闇や暗部があってもいいんだよと肯定するような懐の深さと母性を感じる。

 

誰かを受け入れるとき、そこには希望が生まれる

 

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Aki Kaurismaki on Ozu

↑観たいのになかなか見つからないドキュメンタリー

 

 

 上映前に食べた

カフェの『希望のかなた』上映記念メニューはフィンランドの伝統菓子ルーネベリタルトとオリジナルブレンド珈琲。

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 レニングラードカウボーイズの短編/MV


Leningrad Cowboys - Thru the Wire by Aki Kaurismäki [High Quality]

 


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